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眼精疲労について

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ひと晩ぐっすり眠れば眼の疲れが取れるのは「疲れ目」です。
「眼精疲労」とは休憩をとっても目の痛みやかすみ、頭痛などの症状が残ったり、あるいは回復したと思ったらすぐまた目の疲れが出てきたりするものです。
疲れ目より眼精疲労のほうは症状が重いです。

眼精疲労の主な自覚症状は目に関するものとして、目が重い、ショボショボする、目が痛む、疲れによる充血、かすみや視力の低下など。
また眼精疲労は目以外でも、身体の痛み、胃痛や食欲不振、便秘などが起こることがあります。
ひどい場合は目の裏側まで強い痛みや吐き気をもよおすほどです。
さらに進行すると、眼精疲労はイライラや不安感、抑うつ、といった自律神経の症状へ発展することもあります。

網膜剥離について

コンタクトレンズや眼鏡を作りに来る人の多くは近視のある人です。
こういう人の中には網膜(カメラのフイルムあたる)が薄い人がいます。
近視の人の網膜は正常の人と比べると眼球の中の水晶体と網膜の距離が長くなるため薄くなりがちです。
眼の中の水晶体と網膜との間に硝子体という無色透明なゼリー状の物質があります。
この硝子体と網膜は接着していますが、加齢と共に硝子体は柔らかくなり網膜から剥がれます。
大抵の人はこの時、虫が飛んで見えるため飛蚊症として自覚します。
年齢は50~60歳台が多く、ほとんどの場合は心配ありません。

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目に強い衝撃が加わると、網膜剥離が起こる確率が高まります。

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心配してもらわないといけない人が次にあげる人です。
近視の強い人、さほど近視の強くない人でもスポーツでよく眼の周囲を打撲しやすい人(例えばボクサー、空手、野球、ラグビー、アメリカンフットボール、サッカー、バレーボール、水泳等)
アトピーのある人などは注意が必要です。
乳幼児は遠慮するということがありませんので、眼を叩かれた後は注意が必要になります。

網膜に穴が空いた状態(網膜裂孔という)であればレーザー光線による網膜光凝固により網膜剥離の予防は外来手術で治療できますが、一度網膜剥離を起こしてしまうと、入院による手術が必要になります。
中心視力の最も大切な黄斑部が一度剥がれますと網膜機能が低下し、例えば手術が成功しても矯正視力は0.1程度しか出ません。

目とタバコの関係について

タバコは「百害あって一利なし」といわれるように目に対しても良くありません。「白内障」の進行を速めます。

それに最近増加している「加齢性黄斑変性症」という眼の底にある網膜(カメラのフイルムに相当する)下に脈絡膜新生血管が発育し、出血や滲出物により視力低下を来たし、場合によっては失明に至ります。
高齢化と共に急増しており、まだ完全に治療できない病気の一つです。

一番良い予防はタバコを吸わないこと。
それとタバコを吸う人に近づかないことです。
国(厚生労働省)は本気で医療費を下げる努力をしているのでしょうか?答えはノーです。
タバコによる害でどれほど医療費を上昇させているかなどの研究はしているようですが、本末転倒です。
タバコは全ての国民に禁煙するべきです。
そうすれば今に国民医療費は5~6兆円ぐらいは削減できると思います。

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白内障について

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白内障とは眼の中の水晶体が混濁してしまう病気です。
原因は先天性と加齢性(老人性)の2つに大別されます。
人間の作り出したフロンガスによる紫外線の増加が白内障を発症させる原因なのです。
紫外線予防=白内障の予防と言ってもいいでしょう。

それにはまず、第一にUVカットサングラスをかけること。
何も大人だけに限らず、(幼児は別として)紫外線をよくあびるような子供や若者たちもUVカットのサングラスをかけるように義務づけるべきです。
また、室内で仕事をしている人たちも、陽当たりがよければブラインド・カーテン等で紫外線を予防しましょう。
一度混濁した水晶体は二度と元通りにはなりません。

白内障の進行を遅らせるのには紫外線予防が大切です。

進行を遅らせるのに一番大切なのは紫外線の予防です。
次に食事で緑黄野菜の摂取、それと進行を遅らせる点眼薬で白内障を治すのはこの世には存在しません。
しかし、まじめに点眼していれば手術を受けなくてもすむ患者さんが多いのも事実です。
不幸にして視力低下を来し、不自由になった場合は手術しかありません。
手術を受けた患者さんの90%はうまくいきますが、残り数%の患者さんで手術の経過が思わしくない方がいらっしゃるのも事実です。
名医が手術すれば10分程度で終了しますが、患者さんの全身状態が悪いと手術もできません。(例えば高血圧、心臓病、糖尿病、喘息、アレルギー体質等でコントロールの悪い患者さん)
なるべく手術を受けないですむよう予防を心がけてください。

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眼と肩凝り、頭痛の関係について

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TVゲーム、ビデオ、パソコンなどで眼を酷使しすぎると「まばたき」の回数が極端に減ってしまい「眼の疲れ、コロコロ、ショボショボ、痛み、乾き、かゆみ」などを感じ、それと共に肩が凝る、頭が痛い、目の奥が痛いという人がかなり増えてきています。

「ドライアイ」だけの診断で終わりでしょうか?

意外と気づかれていないのが左右の視力の差。
これを不同視といい、これによる肩凝り、頭痛を訴える人は案外多いのです。
例えば右0.1、左1.5という視力の人は、放っておくといわゆる頭痛持ちになってしまいます。
ひどい場合は、眼瞼の痙攣、吐気、めまいなどの症状が出るため、内科、脳外科、耳鼻科、精神科等を受診し、原因不明、自律神経失調症、メニエール病、うつ病などと診断されることがあります。
また、眼鏡店で作ったメガネが合っていないためにこれらの症状が出る人もいます。

不同視の治療方法

一般的に不同視の人にはコンタクトレンズ(以下CL)で矯正するのが一番良い治療となりますが、CLも万能の治療法ではありません。
子供や老人、それに眼に病気があるためにCLが使えない人たちが問題になります。
特に高齢者になると眼にとって異物であるCLは向かないので大変困ります。
老人の場合は一方の視力を無視してメガネをかけて頂くしか今のところ方法はないようです。
それでも症状の残る人には点眼薬を使用します。
これで治療困難な場合には、内服薬やはり薬などの外用薬が必要となります。
いずれにしても不同視は放っておかないことです。
放置していると自立神経のバランスがくずれ、高血圧、心身症、うつ病になる人もいます。

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